2013年 06月 28日
折に触れて書いてきたようにアナログの楽しさに惹かれてしまった。 そうなると「いいカートリッジ」が欲しくなってくる。 雑誌などからの情報によると、新製品として発売されているカートリッジはめっちゃ高い。 オーディオ装置=アンプもスピーカーもCDPも、そしてケーブルまでもが 驚くようなお値段になっている。カートリッジもそうだ。 ゼロがひとつ、ふたつ、余計に付いているのではないかと目を疑うほど。 ならば、手の届く範囲で、しかも個性的というかオリジナリティーのある機種を選ぼうと思う。 カートリッジの世界でそういう条件に合致するのはなんだ? DECCA(デッカ)のカートリッジだ。 レコードがステレオ方式になる時代にLR信号の取り出し方で各種の方式が試された。 デッカはご存じの通り自社でレコードも製作している。 それだけに独自の方式を工夫研究してきたのだ。 それらの結果、カートリッジにもそのオリジナリティーがしっかりと反映されているのだ。 スタイラスの保持方法が独特でアームも選ぶ。 特に3型まではそれ専用アームでないとアカンなどと聞く、手強い奴らしいのだが その音は他のカートリッジでは得られないものだそうな。 オーディオ友達からも情報をもらい、ウエブでもググってみたり。 うん、新たにゲットするのなら、DECCAしかない(^-^)/ これに決定だ。 3型で「赤腹」と呼ばれているタイプ。 1型2型は針圧が高くて敬遠し、適正針圧が2グラムという3型をゲット。 専用アームに換装したターンテーブルも発掘。 出力のRCAピンが断線していたり、アームの針圧調整とか,水平取りとか まあ、最初の音出しまでにしっかり楽しませていただきました。 なるほど、じゃじゃ馬だね。 押したり引いたり、なだめたりしながら音出しにまでこぎ着けた。 うーん これがデッカの音かあ(^-^)/ 薄っぺらなレンジの広さを売り物とするのでなく、一音づつの鮮烈さがすごい。 デンオンとかATとか、数少ないカートリッジでの経験しかないけれど MC型ともMM型とも違う音楽性の確かさがある。 しかもそのレベルが高いのである。 さすがはレコード製作会社の製品だなあ。 評判通りの扱いにくさもあるけれど、他のものとは置き換えられない デッカならではの世界があるんだね。 写真におけるライカやツアイスなどは数値データ的には日本製にはかなわないけれど 彼らは「写真とはなにか」を知っている。 デッカ社とその技術者たちも、同じように、「音楽とはなにか」を知っているのだ。 ジャズのLPだけでなく、デッカロンドンのクラシックLPも中古レコード屋さんで 探している自分に、自分自身で驚いている今日この頃です。
by jazzwithaltec
| 2013-06-28 20:56
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